真朱。

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昔々
僕は中学へ進学したものの やりたいクラブがなかったので
なければ自分で作ってしまおうと思い
新しく部を創設するべく 担任の先生などから情報収集をしていた
メンバーを集めて 顧問が決まれば部活動ができるようなので
まず 暇そうな人や面白そうな人を探す事からはじめた

同じクラスに数人と 隣のクラスの小学校が一緒だったSも誘った
メンバーも10人ほど集まったので ちょっと怖そうな体育の先生に顧問を頼んで
資料を作って めでたく部を創設する事ができた
言いだしっぺだったので 3年間キャプテンをする事になって ごちゃごちゃしたり
辞めたくなったり ウダウダした事もあったけれど
性格の明るいSは副キャプテンをしてくれて 色々と助けてくれた
Sとは高校は離れてしまったし その後も地元を離れて進学したり 
就職したり お互いに何をしているかわからないままでした

数年前のある日 実家から荷物が届いた
中には食料と一緒に地元の新聞の切り抜きが入ってる
同級生のSが本土で会社を経営しているという記事だった

Sの起業の切っ掛けは 中学生の頃 部を創設した時の体験からだと書いてある
これまで色んな人と色んな時間を過ごしてきているはずなのに
ずっと前の事なのに 僕達の事を覚えててくれていた事が嬉しかった
自分が社会の家族のお荷物だと思っていたけど
なんだか自分の存在が誇らしく思えた

と 当時のメモを残して置いたのですが
つい最近の夢にその子がでてきてくれたので
追記してアップする事にしました

古い日本家屋の料亭の廊下で
偶然 僕を見つけた白髪の友達は
元気だった?会いたかったよ! と泣いていました

たぶん 僕も年をとっていたんだと思う
ここからが夢らしい展開で
トイレへ行きたいから とりあえずまた後でね ってバイバイしちゃうんだけど

snsなどで友達を探そうと思えば探せる世の中になったけど
もしかしたら 夢みたいにいつか会えるかもしれない

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